つつじヶ丘~成城さんぽ おしゃれな町に森がある? 

ふつう散歩

都内でぶらぶらするへいあらんです。1月の晴れた成人の日に歩きました。

へいあらん
へいあらん

このコースの見どころは「国分寺崖線」
京王線と小田急線の真ん中に森があるって新鮮!

成城の洋館では コーヒーも飲めます

ひとり散歩の大事ポイントチエック!

  • ひとりごはんポイント★★★★☆ 
    ランチは「神戸屋 レストラン 成城店」で。カウンターもあってひとりごはんは快適
  • トイレポイント★★☆☆☆
    途中には大型店舗や公共施設が少ないです。調布市立図書館 若葉分館と、旧山田家住宅くらいかも。コンビニはたいくつかありました。

つつじが丘駅 閉店する本屋「書原」

散歩はつつじが丘駅からスタート。駅前の書店書原が2024年1月に閉店なので、最後の買い物に。

駅前の普通の書店だけれど、長く静かに売れ続ける本が並んでいました。

閉店まであと一週間。朝の店内は、普通のお客の入り。淡々と会計して帰っていきます。私も一冊選んで、お店の写真を撮りました。

つつじヶ丘ー仙川間の国分寺崖線

つつじが丘駅は京王線の急行が止まる駅。それにしては、静かです。
駅のそばの踏切りはこんな感じ。

しかし!つつじが丘駅と仙川の間には国分寺崖線(こくぶんじがいせん)が通っています。「崖線が作る緑とアップダウンが、この町の魅力を10倍増しにしている」と私は思っています。

いきなり熱く語ってしまいました。
国分寺崖線は、昔、多摩川が流れていたところにある斜面のこと。
立川市から大田区まで25キロも続いています。開発をまぬがれた森や丘が多く残ります。

踏切りには、武者小路実篤記念館の看板が。
この看板をたどっていくと、国分寺崖線に出会えます。

前の家たちは高台に建っているのがわかるでしょうか。ここが崖線です。武者小路実篤看板は右を差しています。

この道をちょっと歩いて、左折、階段を上ります。崖線の真ん中を通る道です。

右も左も階段と坂道だらけでわくわく。家の作りも、傾斜を住みこなす工夫に満ちてます。

よさげな坂道を見つけて、さらに崖線を上ります。右側は武者小路実篤の屋敷。かなりの急斜面でカーブした坂道。坂の上から見ると気持ちのいい景色が!

坂の上には武者小路実篤記念館の入り口がありますが、今は臨時休業中の様子。

武者小路実篤が暮らした家と庭が、公園と記念館になっています。
湧き水があるこの土地を気に入って、70歳で引っ越してきたそうです。

文豪お気にいりの庭は崖線上に作られているので、アップダウンありすぎ。住居も全然バリアフリーには遠い。元気な方だったんだろうな。

ボランティアの方の説明は、武者小路愛があふれてて面白い。

少し歩くと東部公民館があり、角を曲がると、崖線の上を通るこんな見通しのいいまっすぐ道にでます。

仙川の寺町

まっすぐ道を左に折れて、寺町に入っていきます。お墓の横はなかなかの細道です。


抜けたところは寺町。関東大震災のあと、築地から移ってきた浄土真宗のお寺が並びます。

下の写真は安養寺。都会らしいすっきりした建物です。
「調布市百年史」によると、「大正一二年の震災により焼失、過去の記録を失った。昭和四年三月当地に移転したものである。」
苦難の歴史です。

車が少なくて、歩道もあって安心して散歩できます。地元の方たちが、世間話をしていたり、犬の散歩をしていたり。

若葉町の国分寺崖線

寺町を抜けたら、右に曲がって、国分寺崖線を降ります。

手入れのされた美しい森は若葉町三丁目 第1緑地
樹林地を守るために、調布市が所有者から緑地を買い上げ、「若葉の森3・1会」が定期的に手入れしている、と看板にありました。

この森は、自然にできたのではなくて、もともとは里山の暮らしを支え、今は会の方の手入れがあって成り立っています。

木の間から冬の太陽の光が気持ちいい!木の根っこが大きい。

坂を下りると、若葉小学校と、図書館。
全九区画の分譲地の看板。
徒歩5分以内に国分寺崖線と図書館がある家か・・・いいかも!

さて、もう一度国分寺崖線を上ります。今日ぜひ見に来たかった場所です。

緑地の中の坂。
名前は大阪で、昔からの交通路。
荷車が通るのも大変な坂だったようです。

坂の上には、案内板は見つかられませんでしたが、庚申塔がありました。
交通の要所だったのでしょう。

調布市入間

坂の上には、見晴らしのいい住宅と畑が広がっていました。
ここからは、ランチを目指して歩きます。

松原通りを渡ると住所は入間町に。調布の東南のはしっこにあって、NTTの研修センターがある町みたい。初めて来ました。

古いアパートの前に切り株発見。
並木ではなくて、一本だけで道路にある巨木って珍しい。
どんな姿だったんだろう。

入間一丁目の信号を右に曲がります。
成城に続く通りで、お店もちらほら見えてきました。

看板の文字が懐かしい「城西クリーニング」と隣の中華料理屋は、色違いのタイルがはいっていて兄妹のよう。

バス通りだけれど歩きやすい。

ランチの候補コナコーヒー成城店に着きました。
広々したスペースで、ハワイっぽいパンケーキなどが食べられるらしい。
しかし・・14人待ちと聞いてあきらめました。

成人の日の12時では仕方ない。平日にもう一回来てみたい。
背後の送電線が、白くてでっかい!

神戸屋成城店 カウンターで料理人を見ちゃう ひとりごはん 

「お昼は成城駅までおあずけか・・」
と思ったところで、右手に神戸屋レストラン 成城店

入口がベーカリーで奥がレストラン。
カウンター席が空いていそうなので、入ってみます。

ハンバーグもパスタも気になるけれど、クラブハウスサンドを注文。
カウンターの前がキッチンで、3人のシェフがメニューをさばいています。
肉を焼き、オーブンをチエック。

フロアの人たちも、てきぱき動き、時々カウンターのはしっこでパンを切る。
このパンの食べ放題が、この店の売りみたい。ハンバーグとパン食べ放題にすべきだったか。
と、スーツの人が「あちらのお客様にコーヒーを」と指示を出してくれて、私の前にはコーヒーが届く。

客席は満席。集まって食事を楽しむ、ハレの日感があふれてました。
カウンターには、一人ごはんチームが何人か。一人でも過ごしやすいお店です。
本を手にしていたけれど、キッチンで働く人を見ていると、時間はあっという間。

クラブハウスサンド来ました!
具もチキンあり、ローストビーフありでバラエィー豊か。
量もしっかりあって満足。

あとで知りましたが、このレストランのHPには「関東での1号店である当店は、閑静な住宅街の緑に囲まれたお店です。他の神戸屋レストランとは違う、落ち着いた雰囲気の中で、楽しいひと時をお過ごし下さい。」とあります。
ちなみに、神戸屋レストランは、神戸、世田谷、調布にしかなくて、貴重です。

世田谷区成城

しばらく行くと「成城八丁目」の信号がありました。
ついに成城!と思ったけれど、気づけばこの通りは、調布市入間と世田谷区成城の境界みたい。

成城らしさを探していると、左側に不思議なものが。
新しい住宅地の中の神様。
大きな古い家の中の神社が、宅地化した時に引っ越してきたのか。なかなか珍しい景色なので、神社にごあいさつ。

巨木がある家も増えてきました。「世田谷区は巨木が多い」って思っています。
成城は、成城学園が大正13年に今の場所に移転した時に、学園主導できた町。その時に、洋風の家はヒマラヤスギを、和風の家はアカマツを植えることが推奨されたそうです。

下の写真のヒマラヤ杉がそのころのものかどうかはわかりません。

道を右に折れて、野川沿いを目指します。
碁盤目の、住宅地にしては贅沢すぎるこの道幅。
成城らしい景色です。

成城三丁目みつ池北緑地 たぬき看板

成城三丁目みつ池北緑地に出ました。
ここも国分寺崖線沿いにある緑地です。「たぬきに注意」の看板にびっくり。
あと、富士山が見えるスポットがあるらしい。

旧山田家住宅

緑地の近くの旧山田家住宅へ。
昭和12年に、アメリカで事業を成功させた楢崎定吉氏が建築。アメリカ軍に接収された時期もあったようです。その後画家の山田盛隆氏が購入。現在は、世田谷区指定有形文化財として一般公開されています。

玄関でブザーを鳴らすと、家の中に入れます。入口にビデオが見られる部屋、応接スペースなど。二階には寝室や、緑地を見下ろす部屋があります。

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窓に面した部屋はカフェになっていて、コーヒーが飲める時間もあるそうです。コーヒーが200円代だそうで、この空間でそんな・・
ランチの時に飲んだばかりだったので、今日は断念。

館内で「国分寺崖線散策マップ」を買いました。

不動坂と喜多見不動堂

旧山田邸をあとにして、不動坂を降ります。車通りは多くて危険ですが、なかなか風流な坂です。

不動坂の名の通り、緑がこんもりしたところに喜多見不動堂があります。
明治9年の創建で、「喜多見村の住人が村内の安全を祈願して建てた」と看板にあります。「本尊の不動明王は、多摩川に流れ着いたものを、成田山新勝寺で入魂してもらった」とも。

階段を上ります。

よく手入れされた境内に小田急線の通る音が聞えます。
こんな気になる洞窟が。

中にはこんな方が!お祈り。

急な階段を降ります。

野川から喜多見駅

散歩も最終盤。野川に出ました。成城の駅に出るはずが、ちょっと迷子になり。

そして喜多見駅まで歩きました。

喜多見駅前にも気になるお店がちらほらあるも、体力もつきたので、小田急線に乗りました。

1月の晴れた日の散歩。とても楽しく歩けました。
しかし、「コナコーヒー成城店」のリベンジもしたいし、喜多見も気になります。
また出かけなくちゃ。



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