猫と昭和だけじゃない 青梅さんぽ

ふつう散歩

こんにちは、へいあらんです。
12月の太陽が気持ちのいい日に、青梅駅を散歩しました。

青梅は、繊維で栄えた立派な町並みと神社がある町。猫や映画看板など「町を盛り上げよう」という工夫が散歩を楽しくしてくれます。23区にはちょっとないワイルドな景色も。

ひとり散歩の大事なポイントをチエック!

  • ひとりごはんポイント★★★★☆ 
    ランチは青梅美術館のカフェで。美術館のカフェは、ほぼ100%ひとりごはんに優しい。他にもカフェは多そう。
  • トイレポイント★★★☆☆
    途中には大型店舗や公共施設が少ないです。でも、駅の周りには、飲食店が多いのでお店にはいれば大丈夫。

青梅行の中央線なら、これまで何本も見てきました。
が、「行ってみよう」とはならなかった青梅。

父の介護施設の関係で身近になった青梅を散歩しました。

青梅駅前

まずは青梅駅から。青梅観光案内所で地図をもらいました。おみやげや、軽食も食べられます。

にゃにゃまがりを探して

青梅は「西ノ猫町」を名乗っています。
養蚕が盛んな青梅では、ネズミを退治する猫を大切にしました。商売繁盛の招き猫を飾っている家も多かったことから、昭和の雰囲気を残す町に、猫のアート作品を多く飾って、「猫町」として町を盛り上げているようです。

観光案内所で、駅近くに、猫の路地「にゃにゃまがり」があると教えてもらいました。
前にモヤさまのロケをしていたような。どこだろう?

写真の家が立派で、思わず見上げます。

ありました。昭和のにゃにゃまがり 入口の小さな看板。

すすきが巨大な集合住宅と通り抜け禁止看板。
にゃにゃまがりついでに、のぞきたい気持ちはわかるがいけません。

見落としそうな猫の看板もあり、くねくねする。

さらに謎オブジェがあって、向こうには旧青梅街道が見えています。にゃにゃまがり終わり。
かなり謎めいたものでしたが、面白かった。
後で調べると、この路地の景色はだいぶ変わっていて、前はもっと猫がたくさんいたみたいです。

旧青梅街道 駒屋書店 みどりや文具店

旧青梅街道です。
街道沿いの宿場町でもあり、織物の町であった青梅。江戸時代は最先端のおしゃれ着で、絹と綿を織り込んだ青梅嶋(おうめじま)、昭和20年代には青梅夜具地(おうめやぐじ)という布団用の織物で、とても栄えたそうです。

街道沿いには昔からの商店が見えます。

クリスマスのディスプレイの駒屋書店。

ねこ文具と鉄道グッズを置いているみどりや文具店。
ねこ好き店主のねこ文具を見たかったけれど、開店前で残念。
昭和30年創業、店主の品ぞろえが個性的なお店みたいです。

青梅市立美術館まで

旧青梅街道沿いをいくはずが、こんな坂道があったので、多摩川の方へ。
若い男子二人が、「実家の方思い出すな~」と話しながら降りて行く。
東京も「ザ東京」なのはほんの一部なのだよ、若者たち。

こんなお店も。

青梅市立美術館 喫茶室 青梅ひとりごはんは多摩川ビュー!

せっかくなら多摩川が見えるところまで降りようと、青梅市立美術館まで。
多摩川が見えそうな青梅市立美術館喫茶室があったので、そのまま吸い込まれました。
普段中流で見てるのとは別の川のようなワイルドさです。

ビーフシチューを頼んで、窓際の席で食べました。
こんな絶景ごはんは、なかなかない!

アットホームなお店で、ビーフシチューもしみじみ美味しい。
先客は、男性の一人客。あとから家族の方たちで、広々、なごやか。

美術館のカフェやレストランは、いつでも、ひとりめしにやさしい。

常保寺 猫地蔵

美術館の向かいにある常保寺へ。室町時代からのお寺だそうです。ここは猫スポットのはず・・

猫地蔵さんがいました。養蚕が栄えていた時代から、地域の方に大切にされてきたそうです。とても淡々とした表情がいいですね。

常保寺の白滝不動尊

旧青梅街道 住江町

旧青梅街道に戻ってきました。染物の店、陶器の店。看板が楽しい。

金物店と自転車店。映画の町でもあった青梅では、商店街に映画看板を飾っています。

祭りに使う衣装やグッズの店。町は祭りをひかえていたようで、提灯もあちらこちらに。

猫アートが飾られているヘアーサロンよしざわと、二階の日よけが素敵な奥多摩写真館

昭和レトロ商品博物館は、何度呼んでもお留守みたい。入口からみても、こんな楽しそうなところですが、また今度に。

住吉神社前のバス停は、ロケ地のよう。中にも昭和のポスターが貼ってあります。

道味(どうみ)の最中が最高

町の中心部の和菓子の道味(どうみ)
江戸末期からのお店のようです。
お店の方おすすめの看板商品 最中を買いました。

「素敵な商店街ですね」と話しかけると、「だいぶ店が減ってしまったんですよ。駅前の再開発でいい方に行けばいいですけれど」

最中は、すぐに食べました。ちゃんと店の名前がはいっている。
「おっ?おーっ」とうなるほど、あんこが美味しかったです。

あまりの美味しさに調べると、もともと砂糖や目薬などを作る店だったそうです。薬を作るにも砂糖が必要だったとか。青梅煎餅についても、廃業した元祖から焼き型をあずかって、明治時代から作っていた。
すごいお店ではないですか!

津雲邸

公開している津雲邸に向かうも、残念ながらお休み。外から見ただけでいい眺めでした。

住吉神社

次は、さっきから町の背景にちらっと見えていた住吉神社へ。
なかなかの石段を昇ります。

ここにも猫がまつられています。
青と緑のキュートな猫さんは、恵比寿猫。

この猫を撮影してすっかり満足したのだけれど、鳥居の傍の青於芽猫祖神(あおめびょうそしん)も、商店街の繁栄を願う大事な猫さんだったみたい。お目にかかれませんでした。予習不足。

神社からの眺めは、こんなに雄大。狛犬も超ビッグサイズ。
自然の高低差と、当時の町の豊かさで、すばらしいものができてます。

池上本門寺の石段が私の「ベスト階段」だったけれど、その座をおびやかす住吉神社なのでした。

雪守横丁(守谷横丁)

雪守横丁(守谷横丁)を抜けて駅の方へ。
守谷家は、本陣だったそうです。
宿場町の中の道だったのでしょうか、細くて通らずにはいられません。

蔵とインパクトのある木。
そして、ここにも猫看板が。

駅の方に戻ってきました。
青梅、よかったです。
繊維関係のお店にも行ってみたかった。

箱根は混んでいるらしいけれど、青梅はもっと有名になっていい。
また行きましょう。

タイトルとURLをコピーしました